8時半くらいからテレビはつけてた。9時前、お母さんが「まいちゃん、テレビ、テレビ!!フジコ・ヘミング!!」って隣の部屋から叫んできて、9時を回ってノクターンを聴いてたら妹が「まいちゃん、テレビ観てる!?」って部屋までやってきた。いい家族だなぁ、ほんと。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/html/onair/back/06/0507/index.html
また最初の方がビデオ(←我が家には未だにDVD無くて、借りた時はパソコンで観てるんだけど・・・。)録れず・・・。やっぱりCDと違って演奏会ってその場の空気の振動を味わえるのがいいなぁ。味わいたいよぉ・・・。
家で弾いてる時も、ピアノそのものの音は勿論だけど、その振動で壁が鳴ってる音も、ペダルを押す音も、全部が好きだ。
いかに楽譜に忠実に弾けるかがピアノのうまさだと思ってたけど、フジコ・ヘミングはテンポも弾き方もフジコ流で、お手本通りにしなくてもこんなに感動させられるんだなって思う。というか、フジコ流だからいいんだろうけど。無駄に早くない独特のテンポがいい。右と左の微妙なズレがいい。ミスタッチ、とまではいかないけど隣の鍵盤をかすってる音さえいいと思う。
臆せず、オリジナリティーを出して生きていけるのは気持ちいいんだろうな。逸脱した個性は排斥されやすいから、出すには信念と勇気が必要なのだ。
でも最初から自己流じゃダメな訳で、楽譜通りに完璧に弾ける人の自己流だから素晴らしいんだと思う。って、小さい時から思ってて、楽譜に完全に重なるように弾けるようになったら、自分の弾き方に変えるんだって思ってた。20年以上経ってもなかなか出来ませんが。
小学校の頃は、ピアノ教室では1番上手くて上手いと信じ込んでいて、発表会でも中学生とか高校生の後、1番最後に弾いてた。とにかく"楽譜に忠実に"がモットー。時々、先生流の解釈とか弾き方を教わるのだが、それがなんとなく嫌だった。何で楽譜通りに弾く様に指導しないんだよ!!って思ったりすることもあった。今思えば、あの頃から柔軟性は欠如してたんだよな。
でも上手いって言われてたのは、ほんとに近所の小さいピアノ教室の中の話であって、井戸どころか風呂桶の中の蛙だった。そう思ったのは中学の時の合唱コンクールの伴奏をした時、明らかに自分より上手い子がいたこと。それまで自分は誰よりもピアノだけは上手いと信じていた(←ほんとおめでたい。)のに、やっぱりあたしは何やってもダメなんだって思った。この辺の考え方にall or nothingを感じてならないが。
その頃って、バセドウ病も最高に悪くて愚痴ると止まらないくらい体も心もどん底だったんだよなぁ。過食嘔吐全盛期の方がそれに増してどんどん底だったけど(-_-;)でも、あたしがどんなであろうと家族とか友達とか彼氏が支えてくれてたのに、それに気付けてなかったことが1番最悪だった。
ピアノと同じ(?)で、何事も基本通りに出来るからこそ個性が光り出す。基本が出来ない、規則が守れないのに、個性だけを主張しても誰も魅力を感じないのだ(と思う)。所謂"天才"って言われるような人は別なのかもしれないが。
フジコ・ヘミング、あたしは大好きで、他のピアニストと聴き比べて一人で大絶賛してるくらいだけど、かなり楽譜を崩していて個性的な演奏だから、好きじゃないって人もいたりする。妹はまいちゃんと同じじゃん(←比較してること自体がおかしいが・・・)って言う。お母さんは服装の趣味が悪いよね(←演奏に無縁の感想か!)って言う。でもそれでいいんだと思う。弾き方も、感じ方も、無限にあるんだと思う。
フジコ曰く、『ピアノはテクニックで弾くのではなく音の一つ一つに色をつけるように弾くこと』
『ぶっ壊れそうなピアノの演奏があっていいじゃない?私は機械じゃないんだから』
テクニックがある人が言うからこそ重みが増す言葉だと思うけど、そんなテロップを見ながらカンパネラを聴いてたら、涙がポロポロ落ちてきた。フジコ・ヘミングの演奏している様は、画家がおっきいキャンパスに絵を描いてる様だと思えていたのは、そういうことだったんだなぁとか一人で妙に納得。元々、リストって、難しい割にメロディーがうるさい感じがして(←弾いてる人間が未熟だからだけど)あんまり好きじゃなかったんだけど。
あたしは弾く時は何も考えずに歌ってる。声に出す訳じゃないけど、心の中で弾いてる曲を歌いながら弾くと、なんだかうまく、というか思った通りに弾ける気がする。歌えるまでの譜読みの時間が物凄く長いんだけど。初見は昔から大不得意だったから、その分沢山練習してた気がする。
『ピアノが上手い人って世の中にもう山程いるじゃない、
それだけじゃダメですよ、
何かやっぱり感じ・・・、
鈍感な人はいるからね、
バーンスタインはやっぱりあたしと相通ずるものがあったから、
ピアノだけじゃないじゃない』
って言ってたけど、ピアノだけじゃないじゃないっていうのがね、ジーンっときたんだ。かっこいい、かわいい、優しい、誠実な、とかそういう形容詞も大切なんだけど、フジコの言う「相通ずるもの」が1番大切で、1番求めているもののような気がする。
来週は【ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調“皇帝”】要必見!!
次の週のマキシムのピアノも聴きたいなぁ。
http://www.tv-asahi.co.jp/daimei/html/onair/back/06/0507/index.html
また最初の方がビデオ(←我が家には未だにDVD無くて、借りた時はパソコンで観てるんだけど・・・。)録れず・・・。やっぱりCDと違って演奏会ってその場の空気の振動を味わえるのがいいなぁ。味わいたいよぉ・・・。
家で弾いてる時も、ピアノそのものの音は勿論だけど、その振動で壁が鳴ってる音も、ペダルを押す音も、全部が好きだ。
いかに楽譜に忠実に弾けるかがピアノのうまさだと思ってたけど、フジコ・ヘミングはテンポも弾き方もフジコ流で、お手本通りにしなくてもこんなに感動させられるんだなって思う。というか、フジコ流だからいいんだろうけど。無駄に早くない独特のテンポがいい。右と左の微妙なズレがいい。ミスタッチ、とまではいかないけど隣の鍵盤をかすってる音さえいいと思う。
臆せず、オリジナリティーを出して生きていけるのは気持ちいいんだろうな。逸脱した個性は排斥されやすいから、出すには信念と勇気が必要なのだ。
でも最初から自己流じゃダメな訳で、楽譜通りに完璧に弾ける人の自己流だから素晴らしいんだと思う。って、小さい時から思ってて、楽譜に完全に重なるように弾けるようになったら、自分の弾き方に変えるんだって思ってた。20年以上経ってもなかなか出来ませんが。
小学校の頃は、ピアノ教室では1番
でも上手いって言われてたのは、ほんとに近所の小さいピアノ教室の中の話であって、井戸どころか風呂桶の中の蛙だった。そう思ったのは中学の時の合唱コンクールの伴奏をした時、明らかに自分より上手い子がいたこと。それまで自分は誰よりもピアノだけは上手いと信じていた(←ほんとおめでたい。)のに、やっぱりあたしは何やってもダメなんだって思った。この辺の考え方にall or nothingを感じてならないが。
その頃って、バセドウ病も最高に悪くて愚痴ると止まらないくらい体も心もどん底だったんだよなぁ。過食嘔吐全盛期の方がそれに増してどんどん底だったけど(-_-;)でも、あたしがどんなであろうと家族とか友達とか彼氏が支えてくれてたのに、それに気付けてなかったことが1番最悪だった。
ピアノと同じ(?)で、何事も基本通りに出来るからこそ個性が光り出す。基本が出来ない、規則が守れないのに、個性だけを主張しても誰も魅力を感じないのだ(と思う)。所謂"天才"って言われるような人は別なのかもしれないが。
フジコ・ヘミング、あたしは大好きで、他のピアニストと聴き比べて一人で大絶賛してるくらいだけど、かなり楽譜を崩していて個性的な演奏だから、好きじゃないって人もいたりする。妹はまいちゃんと同じじゃん(←比較してること自体がおかしいが・・・)って言う。お母さんは服装の趣味が悪いよね(←演奏に無縁の感想か!)って言う。でもそれでいいんだと思う。弾き方も、感じ方も、無限にあるんだと思う。
フジコ曰く、『ピアノはテクニックで弾くのではなく音の一つ一つに色をつけるように弾くこと』
『ぶっ壊れそうなピアノの演奏があっていいじゃない?私は機械じゃないんだから』
テクニックがある人が言うからこそ重みが増す言葉だと思うけど、そんなテロップを見ながらカンパネラを聴いてたら、涙がポロポロ落ちてきた。フジコ・ヘミングの演奏している様は、画家がおっきいキャンパスに絵を描いてる様だと思えていたのは、そういうことだったんだなぁとか一人で妙に納得。元々、リストって、難しい割にメロディーがうるさい感じがして(←弾いてる人間が未熟だからだけど)あんまり好きじゃなかったんだけど。
あたしは弾く時は何も考えずに歌ってる。声に出す訳じゃないけど、心の中で弾いてる曲を歌いながら弾くと、なんだかうまく、というか思った通りに弾ける気がする。歌えるまでの譜読みの時間が物凄く長いんだけど。初見は昔から大不得意だったから、その分沢山練習してた気がする。
『ピアノが上手い人って世の中にもう山程いるじゃない、
それだけじゃダメですよ、
何かやっぱり感じ・・・、
鈍感な人はいるからね、
バーンスタインはやっぱりあたしと相通ずるものがあったから、
ピアノだけじゃないじゃない』
って言ってたけど、ピアノだけじゃないじゃないっていうのがね、ジーンっときたんだ。かっこいい、かわいい、優しい、誠実な、とかそういう形容詞も大切なんだけど、フジコの言う「相通ずるもの」が1番大切で、1番求めているもののような気がする。
来週は【ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調“皇帝”】要必見!!
次の週のマキシムのピアノも聴きたいなぁ。
コメント
ピアノは憧れです。小学生の時に鬼ババ先生に師事したのが運の尽き(?)で挫折しました。思えば当時から根性無しだったのかも。
あたしの歌はピアノ以上に弊害だから、心の中でっていうのは鉄則だよ!バイオリンって憧れるなぁ♪あたしのピアノの方がかなりへっぽこです(-_-;)
あたしも鬼ババ先生だったらやめてたかもしれないけど、フランス料理食べに連れてってくれたりする上品で素敵な先生だったな(*´ー`*)
リンクありがとうございます。
私もリンクさせて頂きました。
よろしくお願いしますね。
コメントどうもありがとうございます!
こちらこそ宜しくお願いしますね♪