電話がきた。

2006年3月23日 彼氏
夜、2度と鳴ることはないと思っていたBABY I LOVE YOUがポケットから聴こえるので、耳を疑った。彼(いや、元彼か)の名前が表示された携帯を、暫く眺めてしまったが、出た。

「何かあった?」
「話ときたいことがあってさぁ・・・。」
「何?」
「困ったこととかさ、辛いことがあったらいつでも電話していいからさ・・・。」
「え?・・・ありがと。」
「力になれないかもしれないけど、話すだけでもスッキリするかもしれないしさ。傍にはいてやれねぇけど・・・。頭の片隅に入れといてよ。」
「うん。ありがと。」

声を聞いたら、涙が出てきてしまったので、悟られないように、あたしは殆ど言葉を発していなかったけど、彼は色んなことをゆっくりと話してた。

「片隅どころじゃないよ。」って思わず呟き聞き返されたが、そんなこと言われても困るだけだと思うので、「何でもないよ。」って答えた。

最後に「いきなり電話してごめんな。じゃあ、おやすみ。」って言われて、「じゃあ、またね。」といいそうになったが、「また」はもう無いと思ったので、「じゃあね。」って電話を切った。

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