こんな誕生日。

誕生日だった。24歳。24って・・・怖いくらい時間の流れが早く感じる。友達が続々と結婚していくことにも、いつの間にか「最近の若い子は・・・」とか口走る自分にも、妙に納得。0時を過ぎて、もしかしたら彼から電話が来るかもしれないという淡い期待を心の内に秘めつつ、お風呂に入るのも忘れ、電話を握り締めながらベットに沈んでた。

・・・淡い期待は実現せずに、携帯握り締めながら半泣きで眠った。（次の朝、朝風呂の為遅刻ギリギリで出社。）

会社に行ったら、みんなに「誕生日おめでとう」って言われたし、プレゼントまで貰ったりしたんだけど。嬉しかったけど、彼はあたしの誕生日なんて覚えてくれてないのかなって、悲しく、嬉しく、とりあえず仕事に没頭。後輩に「今日は彼氏と約束してるんですか？」なんて言われたけど、「約束どころか音沙汰無しだよ・・・。」ってテンション低めに、19時半頃、いつもより早めに退勤。

御飯食べてたら、21時過ぎ彼から電話が。嬉しくて、すぐに通話ボタンを押したかったけど、待ち構えてたみたいに思われるのもやなので、しばし携帯を見つめて「もしもし・・・。」。

「誕生日おめでとう。まだ会社なんだけど、帰りに寄ってもいい？渡したいものがあるから。」「ありがとう。待ってるね♪」って上ずりそうな声を必死に低くして答えた。

・・・貰ったのはジャージなんだけど。アスレタのジャージ。まだ付き合う前に、彼のアスレタを買いに、一緒にスポーツ用品店に行ったことがあった。その時買ったジャージを、ボードに行く時はいつも彼は着てた。

色違うし、レディースだから、全く同じではないけど、お揃いなんだよね。こういうの、その辺の女の子は嫌がるか、ひくか、どっちかなんだろうけど、あたしは好きなので、嬉しかった。っていうか、覚えててもらえたことが嬉しかったし。

「土曜も何も言ってなかったし、日曜実家帰るって言ってたから、絶対覚えてないかと思ってたよ。」
「んな訳ないじゃん。感付かれないように、日曜買いに行ったんだ。」
「ありがと・・・。」
「何買っていいか分かんなくて、ボードする時ウェアの下に着れるかなと思って買ったんだけど・・・。家で着てもいいし！」

さすがに一緒に行く時着てったら、ペアルックカップルなので無理そうだけど（←あたしは全然平気なんだけど。）今度行く時着てこうと思った。

そんな訳で、この日から、家にいる時はアスレタジャージ着用。下がピチピチなのに気分が沈むけど、仕方ないか。こういう時に、やっぱりガリガリに戻りたいとか、無性に思えて仕方が無い。

寝る前にお礼のメールをした。メールをした瞬間までは、幸せに感じていた。まではね。