溺れる人が人の手を引く力。

海に行った。楽しかった。いい気晴らしになった。こ洒落た店で生ハムの冷製パスタ食べて。友達に感謝する。旅行行くのが今晩って聞いて、なのにギリギリまで付き合ってくれて、いい人だなぁ。優しさに飢え気味だったので、随所に登場する気遣いが嬉し過ぎた。

で、「夜暇だったら遊ばない？」って、1ヶ月くらい前に合コンで知り合った人からメールが来てたんだけど、放っておいたら電話が来た。会話の内容であたしが夜出掛けることは、隣で運転してる彼に伝わってて、電話相手が男な事も、なんとなく感づいてるっぽくて、電話切ってから、変な沈黙が続く。

「今日会社の飲み会があって・・・」なんだこの嘘。なんでこういう嘘つくんだろ。元彼と付き合う前も、付き合うことになった時も、彼には話してたのに、最近は言えない。合コン行ったとか、ちょっと気になってる人ができたとか、前は言えてたのに、言えないどころか隠してる自分がなんか・・・。

で、帰ってからまた夜出掛けた。そういえば、あたし先月から3週連続合コンしてたんだよな。2人で会うの初なんだけど、変な緊張感もなく、楽な感じだった。なぜか、漫画喫茶行って、その辺ドライブして帰ってきた。こんな事あたしが言えた立場じゃないけど、楽なんだけど、でも、もう会わなくてもいいかなと、勝手に考えてた。

今日、昼間結構長い付き合いの人（この人とも出会いは合コンなんだよなぁ）と出掛けて、夜今回会ったの2度目の人と出掛けて、やっぱりあたし優しい人なら誰でもいいんじゃないんだなって痛感。

メールの返事は相変わらずこないし、深入りする前に諦めなきゃダメだって思ってたけど、簡単じゃない。家に帰って、一人で部屋にいたら、なんだか泣きそうで、誰かの声が聞きたくて、彼の友達に電話掛けた。2時半に。こんな真夜中に迷惑な女だな。

んで、話そうかどうか迷ったけど、「あいつの事好きなんじゃねぇの？」って言われて、なんかもう感づかれてるようなので、「好きっていうか、ちょっといいかなってくらいなんだけど、毎日来てたメールが来なくなって、あたしからしたのに返事もない。」って言った。

「俺はあいつとは小学校からの付き合いだけど、あいつはいっつも熱しやすく冷めやすいって感じなんだよな。毎日メールとかそんなマメじゃないし、彼女出来ても、バスケとか俺たちとの飲みを優先したりするし、メールとかもあんまりしねぇよ。毎日来てたのが奇跡じゃねぇの？で、あんまり連絡取らなくなって、自然消滅みたい感じで別れるんだよな。あいつと付き合いたいなら、その辺分かって、それでもいいっていうんじゃねぇと、無理だと思うよ。」

なーんて、言われてしまって。とりあえず、泣きそうなのはおさまってくれたけど、大ショック・・・。構ってチャンなあたしは、一人の時間を有意義に過ごせないあたしは、そういう人とうまく付き合える自信無い。あたしの自信云々以前に、相手にそんな気ないので、いらぬ心配だけど。

あたしにも、好きな人と同じ比重を置ける趣味でも、友達でもいたらいいんだろうな。けど、好きになっちゃうと、何よりその人を優先させちゃう。それが全てになってしまう。

好きな人とか、彼氏だとか言う前に、なんか1つでいい、何でもいい、自分の存在価値を見出せるモノを見つけたいと思った。それが無いから、彼氏が出来ると、彼氏の存在があたしの生きている意味みたくなる。どっぷり依存の沼に浸かる。溺れながら引っ張ろうとするから、物凄く必死なその力が強すぎて、重たすぎて、相手は手を離してしまうんだろうな。一緒に溺れ死んでくれる相手を求めるんじゃなくて、あたしが自力で這い上がる力を持たなきゃダメなんだと思った。

その電話してた人が「今度遊ぼうよ。あいつも誘っていいなら誘うから。その代わりまいもかわいい子連れて来てね。」って訳。彼の言う事が実現するなら、また会えるのかな。今度また会う時は、友達として、「メールの返事くらいしろよ！」って勢いで、いきたいな。

最後に言われたのが「2人で飲みに行って、なんもなかったの？あの居酒屋のすぐ近くに●●っていうホテルあるよね。行ったんじゃねぇの！？」否定はしたけど、まさにその●●に行った訳で、焦った。